投資の豆知識

[特集] 初めての株!株式投資をはじめる前に知っておくべきこと

株で儲けた!なんて話を聞くと自分も挑戦してみたくなりますよね。
でも株は儲かるだけでなく大損してしまうことだってありますから要注意!
まずは株についての基礎を学びメリット・リスクを理解しましょう。

投資は自己責任で行う物です。きちんとした知識を身につけて投資家としての第一歩を踏み出しましょう。

株を持つことのメリット~キャピタルゲインとインカムゲイン~

株を持つことのメリット

株式投資にはどんなメリットがあるのだろう。 株を持つことのメリットを「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」という2つの視点で考えていきます。

キャピタルゲインとは

キャピタルゲインとは株などの資産の売買によって得られる利益のことです。
株価は常に変動しているので、安い時に買って高い時に売ればその差額が利益になります。

インカムゲインとは

インカムゲインとは株を持っているだけで得られる利益のことです。
企業から受け取る配当金、株主優待サービスなどがこれに当たります。
配当金とは、企業が出した利益の一部を株主に還元するというものです。
配当利回りが3%を超える企業も多くあります。しかし配当額が変わる場合もありますし、株価も変動しますので、注意が必要です。

株式投資といえばキャピタルゲインの考え方が中心でしたが、近年はインカムゲインも注目されてきました。

また、オマケ的な要素ですが株主優待サービスを行っている企業もあります。
自社製品や食料品、金券・割引券など企業によって異なります。
金券や割り切り券などは使えばお金と同じ価値なので、インカムゲインの利回りの一部と考えることが出来ます。
しかし優待内容は突然変更されることがあり、それが株価に影響をおよぼすこともあるので注意が必要です。

株を始めたいけど、株はどこで買うの?

株はどこで買うの?

実際に株式投資を始めようと思っても、買い方が分からないと始まりません。
どこで買えるのでしょうか。

証券会社に口座を開く

証券会社に口座を開けば、誰でも株の売買を行うことが出来ます。

銀行でも金融商品を取り扱っていますが、
金融商品の売買については「証券会社」の方が取り扱い商品の種類も幅も広くなっています。

参考:http://kabu-choice.info/~

ネットトレードが主流

インターネットを通じて売買注文を行うことができます。
従来の対面式の取引と比べ手数料が安いのが特徴です。
インターネット回線とPC、また外出先での確認用にスマホがあると便利でしょう。

ネットトレードなら「ネット証券」がオススメ

「ネット証券」のメリットは、とにかく手数料が安く、口座管理料がかからないことです。
ネット証券は総合証券のような営業マンからの売り込みがないこともメリットと言えます。

参考:http://kabukiso.com/~

証券会社選びのポイント

証券会社選びのポイント

株取引では売買のたびに株式売買手数料がかかります。
手数料は証券会社によって異なります。
また、約定代金によって売買手数料は変化します。

投資額、売買頻度を把握

証券会社に選びには重要なのは、投資額の売買の頻度を把握することです。
1日に1回、10万円以下の場合と1日に複数回、50万円以下の場合では手数料も異なります。
自分の投資のスタイルを把握しましょう。

トレードツール

証券会社ごとにトレードツールがあります。
自分が使いたいトレードツールがある場合、その証券会社で口座を開設してもいいかもしれません。

キャンペーン

口座開設や取引によってプレゼントやキャッシュバックを行っている証券会社もあります。
比較の際にチェックしましょう。

比較サイトを活用

自分がどのような株取引をするかを把握したら、実際に比較サイトを見て自分にあった証券会社を選びましょう。

株式注文の基本~指値と成行~

指値と成行

株式売買注文には大きく分けて「指値注文」と「成行注文」の2種類があります。

指値注文とは

指値注文とは株価の希望の値段を指定して、売買の注文をすることです。

例えば現在値1000円の株価の銘柄に950円で指値買い注文を入れた場合、 実際に株価が950円まで下がらないと注文は成立しません。

成行注文とは

成行注文とは、株価を指定せずその時の相場で売買の注文をすることです。
注文した時点で一番安い売り注文の値段で買うことができます。
ただし、他の投資家の指値の注文が少ない銘柄に成行注文を出すと、想定外の高値や安値で約定してしまうことがあるので注意が必要です。

逆指値注文

注文方法には「指値注文」と「成行注文」の他に「逆指値注文」というものがあります。
逆指値注文とは、売り注文の場合、現在の株価より低い値段を指定して発注します。
あらかじめ指定した値段に下落したら自動的に売り注文が出ます。
損失を予め限定できるので、マイナスの拡大を防ぐことが出来ます。
常に監視する必要がなくなるので忙しい人にオススメです。

また、証券会社によっては指値注文と逆指値注文の両方を設定できる注文方法もあります。
自分の使っている証券会社の注文方法をしっかり把握することが大切です。

株式投資を始めたいけれど、どの株を買えばいいのか分からない

どの株を買えばいいのか分からない

いざ株式投資を始めようと思っても、どの株を買えばいいのか分からないと始めることが出来ません。

知っている企業や業界から選んでみる

初めは良く知っている企業や業界から選んでみてはいかがでしょうか。
自分が知っている、興味がある企業や業界のほうが知らない業界よりも情報が入ってきやすいはずです。

スクリーニングで株を検索

スクリーニング機能は無料で、市場、業種、株価など条件を入力して株を検索することが出来ます。
PBR、PERなどの指標で検索することも出来ます。

ファンダメンタル分析

ファンダメンタル分析とは企業の財務状況、経営状況、将来性などのデータを分析することです。
ファンダメンタル分析は銘柄を選定する際に重要となります。

バリュー投資のためのファンダメンタル分析~BPSとPBR~

バリュー投資とは

バリュー投資とは、現在の株価が割安なのか割高なのかを見きわめて、割安なら買うという方法です。

参考: http://diamond.jp/~

BPSとPBR

企業の価値に対して現在の株価が割安か割高かを分析するためのファンダメンタル指数が「BPS」と「PBR」です。

BPS

BPSは一株当たり純資産を表し、

BPS=(純資産-資産)÷発行済株式数

という式で求めることが出来ます。

PBR

PBRは株価純資産倍率という指標で

PBR=現在の株価÷BPS

という式で求めることが出来ます。

式だけでは例では分かりづらいので数値を当てはめて考えてみましょう。
例えばBPSが1000円の銘柄の株価が800円であれば1株あたり200円割安ということになります。
この場合PBRは0.8倍になります。
PBRが1倍を超えると割高、1倍を割っていると割安なので、この場合は割安になります。

株式投資の指標「PER」「PEGレシオ」って何?

「PER」「PEGレシオ」

「PER」「PEGレシオ」は企業の収益力や割安さ、成長性を見るのに重要な指標です。

PERとは

PER(株価収益率)とは、個別企業の利益と株価を比較したものです。会社が予想するEPS (1株利益)に対し、株価が何倍まで買われているかを示しており、この数値が高ければ割高、低ければ割安ということになります。

参考:http://www.morningstar.co.jp/~

PERは低いほどに割安ですが、単純にPERが低い銘柄を買えば儲かるとは限りません。PERが低い銘柄は以下のどれかの要素があることが多いです。

・投資家が不当に低く評価していて人気がない(業績のわりに株価が低い真の割安)
・今後の業績悪化や成長鈍化が織り込まれている。
・成長が止まっていて、配当や株主優待などの株主還元にも消極的
・景気の波が激しい業界に属しており、大幅に利益を落とすリスクが高い
・参入障壁が低く、競合大手が参入したら一気に駆逐される懸念がある
・財務状況が悪く、経営状況に変化があると一気に倒産危機に陥るリスクがある
・資産売却等の一時的な利益があるだけで、いずれ1株利益は低下する可能性が高い
・不景気や金融危機などで、株価市場全体が軟調で投資家のリスク許容度が低下して株式の売却圧力が強く、企業のファンダメンタルよりも株価が低い。

参考:http://matsunosuke.jp/per/

PERは単体で見ずに成長性も一緒にみる必要があります。
そうした場合に役立つ指標がPEGレシオです。

PEGレシオとは

株式の予想株価収益率(PER)を一株あたり利益(EPS)の予想成長率で割って計算する。
PEGレシオ=PER/利益成長率
で計算され、1以下なら割安というように判断する。例えば、PERが20倍、利益成長率が30%の会社であったとすると、PEGレシオは、20/30=0.66倍というように判断される。

参考:http://www.finance-dictionay.com/~

「利益成長率」の算出には予想EPSを使うのが一般的ですが、アナリストの予想を根拠にしていますので、信憑性のあるものなのかは疑問です。
しかし人気のある指標ですし、補助的に活用してみると良いでしょう。

株式投資で重要な指標「ROE」って何?

ROEって何?

ROE(自己資本利益率)とは、自己資本(株主による出資金や内部留保)をいかに効率的に利益につなげたかのかを示します。

式で表すと「ROE=当期純利益÷自己資本」となります

ROEは10%以上なら優秀

ROEは10%以上なら優秀と言われています。
しかし、ROEは高すぎても低すぎても良くありません。

分母である自己資本が小さく借入金の割合が大きい場合、ROEが高くなってしまいます。
必ず他の指標もあわせて見ましょう。
また複数年のROEの推移を見ることも重要になります。

ROE×PER=PBR

ROEはPERやPBRとも密接な関係があり「ROE×PER=PBR」という式が成り立ちます。

ここからいえることは、PBRは「ROE×PER」で表されますから、PBRが低い企業というのは、ROEやPERも低い可能性が大きいのです。すなわち、PBRが低いということは、即座に『割安』と判断されがちですが、株主資本による企業の収益性(ROE)も低くなっていることがあるので、その点は注意が必要です。
参考:http://kabukiso.com/~

株のリスクとは?

株のリスク

株式投資は魅力的ですが、リスクがあることも忘れてはいけません。

元本割れ

株価は常に変動しているので、安い時に買って高い時に売ればその差額が利益になりますが、 当然その逆もありえます。
マイナスの拡大を防ぐためには、あらかじめ指定した値段に下落したら自動的に売り注文が出せる、逆指値注文が有効です。

倒産、100%減資

上場廃止に関わらず会社自体がなくなるか、株式の価値がゼロになるので、株価は0に限りなく近づきます。上場廃止が決まり整理銘柄となっても、マネーゲーム的に扱われ、株が売買されることはありますが、基本的に上場廃止日が近づくと1円に近づいていくことになります。
参考:http://www.stock-traderz.com/~

リスクを把握したうえで株式投資を行いましょう。

   
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