金融の豆知識

通販型自動車保険はなぜ保険料が安いのか

テレビなどで「通販型自動車保険」のCMをよく見ませんか?「ダイレクト型」「ネット型」などとも呼ばれ、一度は耳にしたことがあると思います。
CMなどでは保険料の安さをうたっていますが、どんなカラクリがあるのでしょうか。

この記事では自動車保険の「通販型」と「代理店型」の違いと「通販型自動車保険」がお得と言われている理由、そして自動車保険の項目や保険料が変わる条件を解説していきます。 きちんと知っておくことで保険を見直すキッカケにもなるので、興味がある方は最後まで読んでみてください。

通販型自動車保険とは?

通販型(ダイレクト型)自動車保険というのは、インターネットや郵送、電話などで申し込みするタイプの保険を言います。
店舗に足を運んだり、担当者と直接会うこと無く契約が完了するのが特徴です。
時間にとらわれることが無いので、仕事が終わった遅い時間や休みの日などに申し込みができます。
契約するためにわざわざ時間を作って人と合うのが面倒だと感じる方や、担当者に高い保険を勧められるのでは…と感じる方にとって、通販型は魅力的です。

代理店型自動車保険とは?

代理店型は対面型の販売方式で、実際に代理店に行ったり、担当者に自宅やカフェに来てもらったりして保険の契約をします。
担当者の顔を見て話したり、分からない事などを聞きながら契約することが出来るので、じっくりと説明を聞きながら契約したい人は、代理店型に魅力を感じるでしょう。

通販型が安いのはなぜ?

通販型が安い理由は、代理店型に比べて「人件費や店舗の経費」がかからないからです。

保険料というのは、保険金に支払うための「純保険料」と保険会社の運営経費である「付加保険料」によって決まっています。

【保険料】=【純保険料】+【付加保険料】

通販型の場合は店舗などが無いので、代理店型に比べて人を雇うお金や店舗の家賃や光熱費などがかかりません。つまり「付加保険料」が安くすむので、全体の保険料も安くなっているのです。

自動車保険の項目

ここからは自動車保険の項目を見ていきましょう。

・対人賠償責任保険

相手を怪我させたり、死亡させてしまった場合の補償です。

・対物賠償責任保険

相手のもの(車など)を壊してしまった場合の補償です。

・人身傷害保険

自身が怪我をしてしまった場合の治療費や、仕事を休むことになった場合の補償などです。

※搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険は、人身傷害保険に補償が上乗せされるものと考えましょう。 事故の後、保険金がすぐに受け取れるなどのメリットがあります。

・車両保険

自分の車が壊れてしまった場合の補償です。

補償内容を抑えることによって保険料を下げることが出来ます。
逆に補償を手厚くすると保険料も値上がりします。
何でもかんでも保険料を安くすればいいというわけではないので、きちんと自分に合ったものを十分に検討しましょう。

自動車保険料が変わる項目

自動車保険料は等級や車種、年間走行距離などによっても変わってきます。

・等級

等級というのは、事故の実績によって1~20段階に区別されるもので、等級が高いと保険料も割引されます。
はじめて自動車保険に加入するときは6等級からスタートし、事故がなければ毎年1等級ずつ上がっていきます。

事故によって自動車保険を使った場合、事故に応じて等級が下がってしまい、保険料が高くなってしまいます。

また、無事故係数といって事故を起こしたことがない人は更に保険料が割引されます。

・車種

乗っている車の種類によって、保険料が変わります。
事故が多かった車種や、盗難が多かった車種は保険料が値上がりします。保険料を下げたい場合は「利率クラス」が小さい車種を選ぶと良いでしょう。

・年間走行距離

年間走行距離が多いほうが事故に遭う確率が高くなるので、保険料が高くなります。

その他、年齢や性別、使用用途などによっても保険料が変わってきます。

普段から安全運転を心がけるのはもちろん、車種にこだわりがなければ保険料の安い車を選ぶことで保険料を抑えることが出来ます。

保険料を抑えたいなら「ネット自動車保険」がオススメ

ここまで見てきましたが、単純に保険料を抑えたいなら通販型のネット自動車保険がオススメです。
補償内容を自分で選ぶことになるので、自分にピッタリなものをじっくりと見極めましょう。
自動車保険会社の各サイトでは、オススメのプランなども紹介されています。一度試しに見積もりをしてみると良いでしょう。

最終更新日 2023年02月24日 17291view
この記事は作成から1年以上経過しています。情報が古い場合がありますのでご注意ください。
   
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