美容・健康の豆知識

熱中症はなぜ起こる?メカニズムや対策のまとめ

熱中症患者はなぜ減らないのか|症状を知ろう

総務省によると、平成28年の5~9月における全国の熱中症救急搬送人員の数は、5万412人という調査結果があります。
平成27年に比べると約1割減ってはいるものの、決して少ないとは言えない数字です。

毎年ニュースや新聞などでは熱中症に関する警告が報じられているにもかかわらず、なぜ熱中症にかかる人はこれだけ多いのでしょうか。

その背景には、熱中症の症状について、認識が薄い人が多いことがあります。
熱中症にかかっていても、ただの疲労だと感じたり、風邪だと誤認したりする人がたくさんいるのです。

熱中症の主な症状は次の4つです。

○熱けいれん

腕や足、腹部などの筋肉がけいれんする。
針で刺されたような痛みや、鈍痛を伴うこともある。

○熱失神

熱射病に似た症状で、めまいや意識障害が起こり失神を招く。

○熱疲労

体が熱くなるだけでなく、頭痛・吐き気・倦怠感といった症状が起こる。 熱射病の1つ前の症状。

○熱射病

非常に体温が高くなり(39~40℃以上)、頭痛・吐き気・倦怠感といった症状が起こる。
酷い場合は、意識を失ったり、昏睡、錯乱したりして、放置すると死を招くこともある。

これら4つの症状は、放置すると後遺症が残ったり、死に至ったりするリスクがあるものです。
症状が起こる前に正しい対処法を実践し、予防することが大切になります。

具体的な対策方法を説明する前に、まずは症状が起こるメカニズムを見ていきます。

熱中症が起こるメカニズム

人間の体は、常に熱を作っています。これを産熱と言いますが、熱の多くは外に放出されます(放熱)。
熱中症はこの体の仕組みが上手く機能しなくなり、体内に熱がこもることで起こります。

仕組みが機能しなくなる原因には次のようなものがあります。

1.自分の体温よりも外の気温の方が高い場合 →皮膚から放出される熱が外に出にくくなる

2.体内の水分量が不足した場合 →汗が出ないことで、皮膚を冷やす体温調節ができなくなる

3.外の湿度が高い場合(約75%以上) →汗が蒸発しないため皮膚を冷やすための体温調節ができなくなる

4.風邪気味や疲労が溜まっているなど、体調不良状態の場合 →体温調節や血液循環などの機能そのものの力が低下する

室内で熱中症になり救急搬送されるケースもありますが、それも1~4の原因が大きくかかわっています。
熱中症は、体温調節を阻害する原因が整えば、場所や時間帯を問わず発症してしまう可能性がある病気なのです。

熱中症の正しい対処法

○水分と塩分をこまめに摂る

汗を出して体温調節を行う機能を低下させ脱水の状態を招かないように、水分補給をしましょう。
ポイントはこまめに摂ることです。一気にたくさん摂るのではなく、30分に1回、1時間に2回、などと定期的に摂ることが大切です。

また暑いときに大量に放出される汗には、水分とともに塩分(ナトリウム)も含まれます。
塩分不足は吐き気や頭痛、めまいといった症状を招き、悪化させる要因です。
ドラッグストアやスーパーなどで市販されている塩飴や熱中症対策飲料を活用すると、塩分を効果的に摂取できます。

○睡眠の質を上げる

質の高い睡眠は、体の疲労を回復させ、あらゆる機能を健全に保つことにつながります。
体温調節や血液循環の機能も例外ではありません。これらの機能は、自律神経が優位になる日中に活発化するため、睡眠時にこの自律神経を休ませることが必要なのです。

真夏は、エアコンで室温を快適に保ったり窓を開けて扇風機で風の循環をさせたりするなどして、睡眠環境を整えることが大切です。

ここで挙げたもの以外にも、冷却グッズの活用や正しい食事・運動などで基礎代謝力を向上させるといった対策も有効です。
どれか1つだけではなく、いくつかを併用して対策することで、より熱中症のリスクを低下させることが可能です。


以上、熱中症をテーマに発症のメカニズムや対策についてお伝えしました。
正しい知識を身に付けて、熱中症から自分の健康と命を守りましょう。

2017年08月08日 716view
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