美容・健康の豆知識

介護の不安・負担を軽くするための予備知識

介護はすべての人に関係する

「自分も親も、まだ若いから大丈夫!」と、介護の問題を他人事のように考えている人は多いようです。

しかし、明日から自分や親が、介護をする・受ける立場になる可能性は大いにあることは忘れてはなりません。現時点で介護にまったく関わっていない人も、介護を取り巻く問題や負担軽減の方法について、早いうちから知っておくことが大切です。

さて、日本は空前の超高齢化社会に突入しています。高齢者の増加に伴い、介護が必要な人も増加しています。実際、どのくらい増えているのか数字で見てみましょう。

厚生労働省によると、平成28年度の要介護認定者(市町村が介護が必要だと認めた人)は632万人となっています。
これは、千葉県の総人口(約627万人)とほぼ同じ数です。15年前の平成13年度が298万人であったのに比べと、2倍以上も増加していることがわかります。
(参考: 厚労省「平成28年度介護保険事業状況報告」

これだけ要介護認定者が増加しているということは、当然、介護を取り巻く問題も多様化・深刻化していることになります。

介護を取り巻くさまざまな問題 4つ

○介護疲れ・うつ病

介護による身体的・精神的な負担が原因で、介護うつになる人が増えています。
介護うつという病名はありませんが、一般的なうつ病と同じく、不安感・焦燥感、食欲不振、慢性疲労、睡眠障害、といった症状があらわれる病気です。
経済的な理由で施設などのサービスを利用できない、責任を自分一人で抱えてしまう、仕事や趣味などを辞めざるを得なくなる、といった人が陥りやすいと言われます。

○老老介護

65歳以上の高齢者が、介護が必要な65歳以上の高齢者を介護することを、老老介護と言います。
体力的な負担が大きいだけでなく、孤独や不安による、精神的な負担も懸念されています。
実際、介護する側が限界を感じた結果、無理心中に至ったという悲惨な事件も起こっています。

○介護施設の人材不足

要介護認定者が増加しているにも関わらず、介護施設での働き手は人材不足が深刻化しています。
働き手が少ないことは、施設のサービス低下や長時間労働につながります。
労働者にとっても利用者にとってもマイナスに働くため、ますます働き手が少なくなるリスクが膨らむという悪循環です。
海外からの働き手の確保や、介護ロボットの活躍が期待されていますが、まだまだ追いついていないのが現状です。

○高齢者の虐待

介護疲れによるストレスや精神疾患、働き手不足によるサービスの質低下、職員の給与・待遇の低下、といった問題は、高齢者の虐待にもつながります。
平成28年度の厚労省の調査によると、養護者による虐待件数は約1万6千件、養介護施設従事者等によるものは452件と公表されています。
いずれも、平成27年に比べると増加しており、早急な対策が求められる深刻な問題です。
(参考:厚労省

介護の負担軽減のために知っておきたい制度

○介護休業制度

家族や親族に本格的な介護が必要になった場合、施設に頼る自宅で付きっきりで介護するかの二択に迫られます。
特に、後者を選ばざるを得ない人が知っておきたいのが、介護休業制度です。
介護休業制度は、労働者が要介護状態になった家族(配偶者、父母及び子、配偶者の父母)を介護するために会社を休める制度です。
休業できる期間ですが、 “対象家族一人につき通算93日まで、3回を上限として、介護休業を分割して取得可能” と定められています。
「ウチの会社は休ませてくれないかも…」と不安に思っている人もいるかもしれませんが、介護休業制度は、労働者の正当な権利として認められており、会社側は拒否することができません。
(参考: https://www.mhlw.go.jp/~
自宅での介護=すぐに仕事を辞めなければならない、と不安を抱いていた人は、こうした制度の存在も知っておきましょう。

○介護保険外サービス

介護保険外サービスも、介護負担軽減のために、うまく活用することがポイントです。
一般的な介護保険サービスでは、日常の家事や身体介護(排泄、入浴など)をサービスとして利用することができます。
しかし、散歩や趣味、美容院などへの外出、特別な調理、草むしり・ペットの世話、といった、日常最低限の範囲を超えるものはサービスに該当しません。
その点、介護保険外サービスは、こうした個人のニーズに合わせたサービスを提供してくれる存在です。
ほとんどの場合、自費にはなりますが、まさに痒い所に手が届くサービスなので、介護保険サービスと併用してうまく活用することが大切です。

以上、介護に関わる問題や、負担軽減のポイントについて包括的にご紹介しました。
介護に携わっていない方も、長い目で見て、ぜひこれらの情報を心に留めておいてください。

2018年10月12日 2110view
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