保険の豆知識

社会保険の8つの種類と知っておくべきポイント

日本の社会保険制度ってどんなもの?

社会保険について知っておくことは、単に知識を持っていることを証明できるだけではありません。
社会保険に関する知識は、自分の人生で起こり得るリスクに備えるための武器として生涯役立てることができます。
しかし、「社会保険を他人に説明してください」と言われて、制度や種類を詳しく伝えられる人は少ないのではないでしょうか。
ここでは、人生の備えとなる社会保険について、制度の概要・意義や8つの種類を解説していきます。

社会保険は、大きく5つに分けることができます。
医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険です。
これらは国民の生活や安全を保障するために設けられた制度で、国民には加入する義務が課せられています。
難しい制度のように見えますが、要するに、国民をケガや病気などのリスクから守るための保険ということです。

日本の社会保険料は年々増加しています。
そして、全体的な給与はそこまで上がっていないという現状もあり、国民の負担は重くなっているのが現状です。
近年は、高齢化・少子化、人口減少といった問題から、医療保険、年金保険、介護保険の3つが特に逼迫していることも社会保険の深刻な一面です。

社会保険の種類 8つ

上記で紹介した5つの保険を、もっと細かく分けてそれぞれ具体的に説明していきます。

・医療保険

○健康保険

会社員を対象にした医療保険で、協会けんぽや健康保険組合といった組織が保険者です。
保険料は労使折半で収める形で、病気やケガでかかるお金の負担が軽減されるのが特徴です。
出産に対しても一時金が支給されるなどの保障もあります。

○共済組合保険

公務員および私学校教職員を対象にした保険です。
保険料は健康保険に比べて安くなっていますが、保障内容は健康保険とほとんど同じです。
この点は、「公務員になった方がいい」と言われる理由の1つでしょう。

○国民健康保険

自営業やフリーランスなどの、個人事業主が加入する医療保険です。
傷病手当がない、など健康保険や共済組合保険に比べて、保障内容が薄いという特徴があります。
また、保険者が市区町村である、世帯単位で保険料が算出される、といった点も特徴です。

・年金保険

○国民年金

20歳以上60歳未満のすべての国民が加入する保険です。
加入期間に応じて、将来もらえる年金(老齢年金)の額が決まります。保険料は年ごとに変わりますが、平成30年の毎月の支払額は、16,340円となっています。
(参考:日本年金機構
平成22年が15,100円であったのに比べると、1,000円以上高くなっています。毎年少しずつ上がり続けているのが、日本の国民年金保険料の実態です。

○厚生年金

主に会社員が、会社との労使折半で支払う仕組みの年金です。国民年金と厚生年金の合計額が、将来もらえる年金となります。
つまり、会社員でない人(自営業やフリーランスの人)は、厚生年金はもらえません。
そのため、国民年金基金や個人型の確定拠出年金といった保険に加入して、将来に備える人が多くいます。

・その他の保険

○労災保険

労働中のケガや病気に対して保険がかかるのが労災保険です。
一人でも労働者を雇用する会社であれば適用対象となります。
「通勤中のケガはどうなるの?」という疑問がよくテーマになりますが、通勤中のケガも労災保険の対象なので覚えておきましょう。

○雇用保険

労働者を雇用する会社は原則、適用となる保険で、失業した時の生活の安定や再就職の実現のために設けられています。
失業保険給付金を一定期間受け取ることができ、困窮などの経済的なリスクを最小限に抑えることができます。
ただ、31日以上引き続き雇用される必要がある、など加入の条件があるため、全ての労働者が対象となるわけではありません。
(参考:厚労省「雇用保険の加入条件」

○介護保険

介護が必要な人が、適切な介護サービスを受けられることを目的とした保険です。
2000年4月から施行された制度で、40歳以上のすべての国民が加入対象となり、保険料は毎月の給与から天引きされます。
40〜65歳未満が第二号保険者、65歳以上は第一号保険者と分類されています。

民間の保険とはどう違う?

民間の保険には死亡保険、医療保険、損害保険、火災保険など様々な種類がありますが、公的な社会保険とは大きな違いがあります。
それが強制性の有無です。社会保険には国民の加入義務がありますが、民間保険は任意(自由)です。
また、保険の保障内容も異なります。民間保険は種類も豊富なため、個人の事情に合わせたプランで契約できるメリットがあります。
保障内容も、社会保険よりも充実したプランが多いです。
ケガや病気、老後の資金不足といったリスクに備えるためには、公的な社会保険と民間保険をうまく併用することがポイントです。

以上、社会保険についてご紹介しました。
普段から、給与明細などを確認しながら「自分は毎月いくら払っているのか」、「このまま働けば月々の年金はいくらになるのか」といった疑問を持つことで、社会保障についてより関心・興味が深まっていくはずです。

2019年03月15日 1571view
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