金融の豆知識

今より金利が低ければ住宅ローンは借り換えるべき?

今の金利よりもっと低く借りられる?

広告・チラシでよく見かけますね。「今の金利とお比べください!」そして、大きく〇.〇%と書かれた数字が明らかに今借りているものより低かったりすると、焦りのようなものさえ感じてしまいます。

しかし、ちょっとお待ちください!住宅ローン借換えには、契約書貼付印紙税・事務手数料・保証料・抵当権設定費用などの他に、前の住宅ローンを完済するためにかかる費用、(繰上返済手数料・抵当権抹消費用)などが掛かることをお忘れないように。
果たして、その金額を払ってまで借り換えることが得なのかどうかを慎重に検討してみて下さい。

保証料とは?

住宅ローンを提供している銀行が、保証会社に保証をつけるために必要な費用であり、万が一借りた人がローンを支払えない状況になった際に、保証会社にローンを肩代わりしてもらうために必要な保証です。
一般的に一括で払う「外枠方式」と金利に上乗せして払う「内枠方式」があり、借入額の0.2%というのが相場ですが、銀行によって様々なので、住宅ローンを比較検討する際には必ず考慮にいれる必要があります。

事務手数料とは?

住宅ローンの貸付の際の手数料で、一般的に大手都市銀行などは事務手数料が31,500円のところが多く、ネット銀行は借入額の2.1%を採用しているところが多いです。
つまり、保証料と事務手数料は銀行ごとに違い、傾向として大手都市銀行・地銀などは事務手数料を数万円と安い代わりに保証料を高く設定し、借入額の2.1%という金額が掛かります。
一方、ネット銀行は保証料を無料にする代わりに事務手数料を借入額の0.2%に設定し、結局ほぼ同じ費用が借入人から支払われる仕組みになっているのです。

しかし、保証料は途中で住宅ローンの借り換えを行った際に戻ってくるお金である(借り換え先で必要です。)のに対し、事務手数料は返還はありません。銀行側からしてみると、保証料でもらうよりも、事務手数料でもらった方が、儲かるという事になります。ネット銀行は、金利が安いと思いがちですが、事務手数料で補っているともいえます。

借り換えは慎重に。

以上のような事を踏まえて、シミュレーションを重ね、それでもトータルで得ならば借り換えてみてもよいと思いますが、これからの金利がどうなるか、で大きく変わって来そうです。借り換えは慎重に。

最終更新日 2015年07月29日 34226view
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