金融の豆知識

個人向け国債ってなに?安全にお金を運用できる人気の投資

個人向け国債とは?

投資や株に興味がある人は、年々増えているようです。しかし未経験者のほとんどは、「ハードルが高い」と感じている人が多いのも事実。

そんな方に知ってもらいたいのが、個人向け国債です。低リスクで低額からスタートできるため、投資初心者でも安心して始めることができます。
ここでは、その個人向け国債の概要やメリット、向いている人、などについて詳しく紹介します。

そもそも個人向け国債とは、国が発行している債権のことです。この債券を個人が購入することが個人向け国債の仕組みです。
国の発行する債券を購入するということは、つまり、国に対してお金を貸すと捉えることもできます。
ですから当然、元本と利子は返ってくることになります。
個人向け国債は、国と個人にとってそれぞれメリットがあります。
国には、税収で補いきれないお金を補填(ほてん)し資金調達できるというメリットがあり、個人(購入者)にとっては、自分の資産をより安全に運用できるメリットがあります。銀行や民間の投資会社は倒産や破綻のリスクが少なからずありますが、国が発行する国債ならそのリスクはほぼ0(ゼロ)と言っても過言ではありません。

さて、個人向け国債に興味を持っている人のために、購入した場合のメリットについてもっと詳しく見ていきましょう。

個人向け国債のメリット 4つ

○元本割れのリスクがなし

個人向け国債では、元本と利子が戻ってくることが保証されています。財務省の個人向け国債を紹介するホームページにも、「満期時の元本のお返しも、半年ごとの利子の支払いも、国が責任を持って行います。」と明記されています。

○1万円から購入可能

「投資は数十万円からしか始められないんでしょ」というイメージを持っている人は、まだまだ多いでしょう。
その点個人向け国債は、1万円という低額から購入可能です。貯蓄や収入が少ないものの投資に興味がある人には、メリットの1つでしょう。

○国の発行だから安全性が高い

国債は国が毎月発行している債券なので、どんな債券よりも高い安全性があると言えます。
「借主が夜逃げして貸したお金が戻ってこなくなった」というようなリスクは、100%ありません。

○最低金利の保証

個人向け国債の金利は、3つある国債の商品毎に異なります。しかし、どんな経済状態になっても年率0.05%という数字を下回ることはありません。
この仕組みも、元本を下回るリスクがほぼないと言える根拠の1つです。

ちなみに以下の3つが、国が発行している国債の商品です。

・変動10(変動金利型10年満期)
・固定5(固定金利型5年満期)
・固定3 (固定金利型3年満期)
(参考:「財務省」

個人向け国債が向いている人

証券会社や銀行の窓口・インターネットから気軽に買える点や、元本割れがないローリスクという面から、投資・運用が初めての方は、個人向け国債に向いている人と言えます。
株やFX、仮想通貨といった種類の投資・投機は、投資額によって莫大な利益を得られる可能性はあるものの、資産が簡単に0(ゼロ)もしくはマイナスになるというリスクも大いにあります。
「一夜のうちに数百万円を失った」という例も決して珍しくはありません。

また、投資初心者に限らず、すでに資産運用をしている人にも向いている可能性があります。
資産をより安全に管理したい人にとっては、ローリスクの国債を持っておくことで、資金を分散できます。他の資産が0(ゼロ)になっても、一部は国債として残すことができます。

個人向け国債の注意点

国債はリスクが低い分、リターンも低い(資産を大きく増やすことはできない)という点は事前に知っておきましょう。
また、満期を待たずに途中で換金するには、1年経過することが条件です。
中途換金の場合は、直前に受け取った利子2回分が引かれた額が戻ってくる、という点も合わせて抑えておきましょう。
解約後に、「利子分が支払われていないじゃないか!」とクレームをつけても、戻ってくることはありません。

これから個人向け国債を始めようとしている人は、ここでご紹介したメリットと注意点の両方を参考にした上で、検討してみてください。

最終更新日 2023年06月02日 9679view
この記事は作成から1年以上経過しています。情報が古い場合がありますのでご注意ください。
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