美容・健康の豆知識

寒い季節に安眠するには?間違った知識は健康・美容リスクのもと!

安眠はなぜ重要と言われるのか?

睡眠が重要というのは、今や私たちの常識になりました。
この常識をもっと正確にあらわすと、毎日ぐっすり眠れること=安眠が重要、ということになります。
誰しも一度は、「何度か目が覚めてしまい深く眠れなかった」という経験があるでしょう。ひどい人なら、「ここ数年、ぐっすり眠れたことがない」という人もいるかもしれません。

厚労省によると、不眠症は国民病とも言われており、調査では5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」、「何らかの不眠がある」と回答していることがわかっています。
事実、不眠のために睡眠薬を服用している人は、通院している人の20人に1 人に上るそうです。
(参考:厚労省「e-ヘルスネット」

さて、安眠が重要と言われるのは、以下のような理由からです。

・疲労回復
・ストレス解消
・うつ病予防
・新陳代謝の促進
・肌のターンオーバー向上
・肥満防止

特に冬の寒い季節は、寒さから来る肩こりや冷え性、師走で忙しい仕事のストレスなどから、安眠しづらくなる人が少なくありません。
安眠によって上記のプラス効果を得るためには、寒い季節だからこそ実践したい5つの安眠方法があります。

安眠のために実践したい5つのポイント

○重ね着しすぎない

重ね着しすぎると、身体の熱が体外に放出されにくくなります。汗の蒸発を妨げ、体温調節が適切にされないことで寝苦しくなるなどの、デメリットが生じます。
また寝る姿勢をスムーズに変えにくくなるため、肩こりや腰痛などを引き起こしかねません。

○体を温める

身体が冷えている状態は、スムーズに入眠しにくい状態です。
血行が収縮して身体が緊張状態になっているため、睡眠時に優位になる副交感神経の働きが弱まり、安眠が阻害されてしまうのです。
身体を温めるには、やはり入浴が有効です。寝る約2時間前に、40度前後のぬるめのお湯に15〜30分ほど浸かるのが効果的と言われます。
(参考:花王ヘルスケアナビ

○布団を温めておく

冷えた布団に入ると、当然、身体の温度も下がります。電気毛布や湯たんぽなどを活用して、寝る前の布団の温度を温めておくことがポイントです。
また、湯たんぽには徐々に温度が下がっていく性質があります。
そのまま寝ても、身体を温め過ぎる可能性が低いので、オススメです。電気代がかからない点もメリットです。

○布団は軽いものを選ぶ

冬はついつい布団を何枚もかけたくなりますが、重さによる不快感が、安眠を妨げてしまうこともあるので注意が必要です。
羽毛布団や毛布はできるだけ軽いものを選ぶようにして、身体にかかる負担を軽減するようにしましょう。

○グッズ活用

近年は、50度程度のお湯でも6時間温かさが続く質の高い湯たんぽ、顔の乾燥を防ぐために鼻や首をガードするマスク型のカバー、冷え性対策のための靴下・レッグウォーマー、といった様々なグッズが市販されています。
こうしたグッズを積極的に使うことも、寒い季節に安眠するために知っておくべきポイントです。

その他、気をつけるべきこと

安眠について、間違った情報を持っている人は少なくありません。
以下の3つは、反対に夜の安眠を妨げてしまう原因なので注意しましょう。

○就寝前の激しい運動

身体と脳が覚醒して入眠しにくくなる

○就寝前にアルコールを飲む

一時的には眠くなるが、時間が経つと覚醒しやすくなる

○日中・休日に“寝溜め”する

一日の睡眠のリズムが崩れて、夜に入眠・熟睡できにくくなる

特に、寒い季節に眠れないときは、無理なランニングや飲酒で身体を温める、朝から昼間まで長い時間布団に入る、といった自己流の方法で解決しようとしがちです。
他にも喫煙やスマホの使用もNGと言われる原因なので、注意が必要です。
「しっかり注意しているのに、長期間ぐっすり眠れていない」という人は、診療科・精神科、睡眠クリニックなどに通うことも検討してみましょう。

最終更新日 2019年01月09日 6831view
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