ライフスタイルの豆知識

上座ってどっちだっけ・・・忘れがちな席順のマナー

席順マナーはなぜ重要?

日本には、『席順のマナー』というものがあります。
すでに社会人として働いている人は、飲み会や会議の場で学んだと思いますが、学生や主婦(夫)の方にとってはあまり馴染みがないはずです。
席順マナーを守るメリットは、単に常識を持っていることをアピールできるだけでありません。

たとえば以下の3つのメリットがあります。

・相手を大事に思っていることが伝わる
・上司や取引先からの評価がアップする
・場の雰囲気が良くなる

3つ目の『場の雰囲気が良くなる』というのは、『その人の立場や関係性に合った席順に座ることで場の人間関係が成り立ちやすくなる』という意味です。

さて、席順のマナーの大前提は、入り口から遠い方が上座(かみざ)、近い方が下座(しもざ)です。
次にこの基本を踏まえて、和室・洋室それぞれのパターンの席順マナーを解説します。

和室での席順マナー

人数が2人の場合は、単純に、奥(入り口から遠い方)に上司や目上の人に座ってもらい、自分が手前(入り口に近い方)に座ります。
では4人の場合はどうでしょうか。

上司のA、Aの次に年上のB、Bの後輩C、Cの後輩Dの4人がいるとします。
この場合、もっともDが入り口に近い席に座り、その隣にCが座ります。そして、入り口に近いDの前にBが座り、その隣のもっとも遠い席にAが座る、という席順です。
ややこしく見えるかもしれませんが、どんな場合であっても、『目上の人は入り口から遠い席』とさえ覚えておけば、大きなミスをすることはないでしょう。

洋室での席順マナー

洋室の場合も入り口から近い席が下座、遠い場所が上座になります。
ですので、特に指示や勧めがない場合は、自分は上座に座るのがマナーです。

複数人のケースですが、ここでも和室で説明したA、B、C、Dの席順と同じです。
また、座る席が長椅子の場合やソファの場合など、いくつかのケースがあると思いますが、基本的には同じです。

人数が6名以上の場合

6名以上で、3対3のように向かい合って座る場合は少し特殊です。
下座に関しては、入り口からもっとも近い席で変わりありません。
気を付けるべきは上座です。

基本から言えば入り口からもっとも遠い席が上座となりますが、片側に3人が座る場合は、『真ん中の席が上座』となります。上司や目上の人がその場の中心人物であることが、できるだけ分かりやすい席順が望ましいためです。

その他、様々な場面での席順マナー

○エレベータ-

基本的には、操作ボタンがある場所にもっとも近い場所が下座となります。
ドラマなどで、「何階に行かれますか?」と部下が上司に尋ねる場面を見たこともあると思います。
上座は当然、入り口から最も遠い場所です。
降りる時は、たとえ同じ階に降りる場合であっても上司や目上の人に先に降りてもらうのがマナーです。

○タクシー

タクシーは、もっとも下座が運転席の隣で、運転席の後ろ(出入口ドアからもっとも遠い席)が上座となります。
ただし、出入り口から遠い席を嫌う人もいます。
事前に「どちらに座られますか?」と確認するとより丁寧でしょう。

○夫婦やカップルの場合

基本的には、女性は男性の席順に準ずるのがマナーです。
一般的には女性が下座、男性は上座となります。
ですが、近年は『男だから』、『女だから』という考え方で、性差をつけるのはナンセンスと考える人も多いです。
日本の伝統的な料理屋など、マナーを強く重んじるお店でない限りは、あまり意識する必要はないかもしれません。

臨機応変に対応しよう!

ここでは席順マナーを紹介しましたが、上司や目上の人から上座を勧められた場合は断らずに素直に座るようにしましょう。
断ることはマナー違反なので、「いやいや結構です」などとあえて断る必要はありません。
基本的な知識を入れた上で臨機応変に対応できる力が、本当の意味での社会人が持つべきスキルだと言えます。

最終更新日 2018年05月09日 16119view
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