保険の豆知識

住宅ローンの生命保険「団信」はタダで入れるは嘘!?

団信とは?

金融機関で住宅ローンを契約する際に、ほとんどのケースで加入が必要となる団体信用生命保険。 この保険は、住宅ローン契約者が残債を残したまま高度障害や死亡し、返済不可能になった場合、残りの残債を弁済してくれる保険です。

この団信の保険料は、銀行側支払いのため「タダ」という認識を持っている方は、多いのではないのでしょうか? 実はこの団信、タダで加入しているわけではないのです・・・。

団信の保険料、実はしっかり徴収されてます!

多くの方に銀行負担という認識がなされている団信ですが、実はタダではありません。 実際には、金利に含まれていることが多く、30年間で約160万円ほど保険料が掛かっているのです。 通常の生命保険と比較するとはるかに安い金額ですが、欠点がいくつかあります。 それは次の通りです。

☆保険料支払いの税金控除ができない!
団信は一般的な生命保険料に該当しないということになっているため、控除ができません。 補償の性質としては一般の保険のようなものなのですが、支払わされているのに、税金から差し引かれないという不利な一面があるのです。

☆残債が大きい時は団信保険料も高い!
民間の保険は毎年一律支払いですが、団信の保険料は、債務残高が多い時は支払い負担が多く、債務が少なくなるにつれて負担が少なくなるというしくみです。 例えば一般的な生命保険料を年間5万円で設定した場合、団信のほうが安くなるのはローン支払い24年目ぐらいから。 ローンを全部支払うまでの保険料の支払い総額は、民間の方が圧倒的に安いそうです。

フラット35なら団信は任意

このような話を聞くと、団信になんか加入したくないと思えます。 ただ、一般的な銀行ローンだと、加入が義務のようなものですので、断ると恐らく審査に通らないでしょう。
団信に入らなくてもいい住宅ローンはないのかというと、実はフラット35がまさにそれです。 フラット35は、ローン返済完了の35年間ずっと固定金利というのが話題となった住宅ローン。 これであれば、団信の加入が任意であり、自分で別の生命保険を加入することができます。
ただ、このフラット35は、金利自体が通常の銀行の住宅ローンと比べてすごく割高なので、よく計算して契約をするのが大事ですね。

最終更新日 2014年04月01日 20358view
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